kisinyuush’s diary

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異世界見聞録

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遥か昔、昔って言っても何年前かはもう知らん。最低でも俺が生まれる前、いや、再び人類の時代が訪れる前。世界は再編成された。

聞いた話によると前世は平和だった世界は再び争い合い、平和ボケの世界から戦争続きのクソったれの世界に戻ってきた、らしい。

戦争しては治まり、時代が変わってはまた戦争。もうクソったれだ。平和主義もあったもんじゃねえ。

 

 

 

 

 

 

 

人類の戦争の輪廻に呆れ、怒り、永遠の平和を祈り続ける集団らはある天才を中心に世界を創り換える計画を進めていた。

その名も「異世界計画」なるべく地球は消したくはないのでの理由で実行された計画だ。準備完了すればスイッチ一つポチッとなで実行。

まず最初は人類の制裁という理由で最大の災害をコントロールして世界を飲み込む荒波を起こした。らしい。これをノアの制裁と言っていたな。それで地球は沈黙の地とした。一旦人類の時代が終わりを迎えた。平和も戦争の中心である人類が一つの制裁で終わりを迎えた。

そして複数の空っぽな世界を創造する。そのうちの地球のうちにある世界風景などを複数の空っぽの世界に移す。

あとは計画の集団が異世界を勝手に創造するが如く、担当がいろんな異世界を創造する。どんな世界かなんて全ては誰も知らない。

最低こんな俺でも知ってるのは、創造で人類がいる世界、いない世界もある、らしい。

 

 

 

 

 

 

それで年月が幾つもたった頃、人類は復活した(復活しなかった世界もあったらしい)。時代の始まりだ。それでも幾つも世界は回ってる。その中心が終末を迎えた元地球というところ。そこに俺はいる。俺はあの世界を壊した天才の孫にあたると聞いたがそれは不明。親の存在も不明。何もかも不明。何もない元地球に何も知らない俺。

何もしないで死ぬのは嫌。俺だって人間だ。何かする権利はあるはず。そこで閃く。

旅に出よう。異世界の人間はどんなものか。創造に生きた奴らじゃない。俺と同等の生き残りの奴はいるのか、俺の親は、などなど、疑問なんて語れば語るほどキリがない。なら出発だ。今から複数の世界を知り尽くす。これが俺の役目だ。俺の仕事だ。大人にもなっているかどうかなんて分からないのに大人言葉の仕事というのは笑えるかも。

 

 

 

 

さあ支度は整った。とりあえずの護身用の二丁拳銃を隠し持ち、最低限の知識も身につけた。旅に出かけよう。いろんな出会いを求めて、な。

 

 

 

 

 

 

 

さあここからは歴史には載らない元クソったれ出身の俺の物語が始まる。

この旅は長きにわたる‘’戦い‘’だとも知らずに。俺は進む。